地元企業と高校生のコラボレーション!

ハイサイ、グスーヨーチューウガナビラ!たまんスタッフの作です。

沖縄県立の高校の卒業式が一斉に行われる3月1日が間近に迫った今日この頃、コロナ禍により体育祭や学園祭などの学校行事の開催が難しいため卒業アルバムに載せる写真が少ないという話を聞き寂しい気持ちになっていました・・・

そんな中!2月25日(金)に『株式会社 青い海』さんと『沖縄水産高校』の生徒さんがコラボレーションした商品の発表が行われるとの情報が!

地元企業が学生を応援するということなのでしょうか?もしそうだとしたら、生徒たちにとってきっと良い思い出になるのでは?

というわけで、気になった僕は発表会へ取材に行ってきました!試食もあるかな~?

青い海と沖水って?

取材の内容の前に両者の簡単に紹介をしておきましょう!

まずは『株式会社 青い海』についてですが、先日行ったリスナープレゼント企画『大人のお年玉』にもご協力いただいた糸満市西崎に本社を置く製塩業を営む会社です!

昭和48年に沖縄県内初の製塩メーカーとして誕生して以来、約50年にわたって沖縄の食卓を支えてきた企業です!

次に地元で『沖水』や『沖縄水産』と呼ばれ親しまれている『沖縄県立沖縄水産高等学校』についてですが、沖縄の人でなくてもその名前を知っているという方も多いと思います!

特に高校野球ファンの方にとって90年と91年の夏の甲子園で見せた同校ナインの活躍は高校野球史に残るもので、沖縄が野球の強豪地域だと全国に知らしめた沖縄高校野球界の古豪です。

学業の面では、その名前の通り水産業を中心とした、海洋技術科や海洋サイエンス科や総合学科、他にも専攻科として漁業科・機関科・無線通信科といった学科で700名を超える生徒が日夜学んでいるそうです。

沖水のツナ缶!

そんな沖水ですが、水産高校らしく年に一度航海実習があるんです!生徒たちは船に乗って約1ヶ月間の遠洋漁業に出てはえ縄漁の実習を行うそうです。

漁で取れた魚は生徒たちで加工し沖水祭(学園祭)などで販売するというのが例年の取り組みなのですが、ここ2年は新型コロナウイルスの影響により販売機会が失われてしまいました。

そして沖水生たちが作った商品の中でも人気が高いのが『ツナ缶』!実は沖縄ではお中元やお歳暮などにツナ缶の詰め合わせを贈るくらい人気のある食品で、沖水では年間6000個ほど作るそうですが、あっと言う間に売切れてしまうそうです!

そんな沖水のツナ缶作りを今年は地元の企業と協力して出来ないだろうか?と考え沖水の先生方が青い海さんに相談したのがこのコラボレーションのきっかけだそうです!

企業と学生の熱い想い

さてここからは発表会の話になりますが、当日登壇したのは写真左から『株式会社青い海 常務取締役 屋嘉比さん』、『沖縄水産高校3年 樋園さん』、『沖縄水産高校2年 金内さん』、『沖縄水産高校 学校長 福地さん』の4人でした!

司会者の話によると、コロナの影響で中止になった学校行事は先に挙げた沖水祭だけでなく球技大会やテーブルマナー講座、また全県的に行われる大きなイベントとして沖縄県産業教育フェアや花と食のフェスティバルなど生徒たちが楽しみにしている行事がことごとく中止になってしまったそうです・・・

そのような中で沖水の先生方から相談を受けた青い海さんがコラボを快諾、ツナ缶作る際に必要な塩を無償で提供することになったそうです!

折角のコラボするのだからより良い商品を作って欲しいということで、同社のメインブランドである3種類の塩『シママース』『青い海』『美ら海育ち』を提供、それぞれでツナ缶を作り、生徒たちが一番美味しいと思ったツナ缶を商品化したそうです!

「3種類もの塩を無償提供なんて太っ腹だな~」と考えていると、それには青い海さんの『コロナ禍の厳しい状況でも学生時代を生きる子どもたちに有意義な経験をして欲しい!沖縄の高校生に商品開発する楽しみを知って欲しい!』との想いがあったそうです。

そういった青い海さんの想いを生徒たちも感じ取ったのか、どうすれば美味しいツナ缶になるか一生懸命取り組んだそうです。

その結果『シママース』を使用し沖水印のツナ缶を作ることが決定したそうです!

開発チームの代表として登壇した生徒の樋園さんは『相手(青い海)としっかり話し合い、時には友人同士や先生に頼ることで良い物を作っていくことができるのだと学べた』と話をしていました!数年前に流行語にもなりましたが正しく『ONE TEAM(ワンチーム)』の精神で臨んだのですね!

そして出来上がった缶詰ですがどんな味わいなのでしょうか?いただいた資料によるとこのように書かれています。

沖水の実習船で漁獲されたビンナガマグロを沖水生自身で捌き、缶に詰めて作った完全手作りのツナ缶です。
ビンナガ特有の淡白であっさりした身に、シママースの塩味と旨味が加わっています。後味にほのかな酸味がありサッパリといただける仕上がりになっています。そのままでも十分美味しく頂けますが、サンドイッチにしたりパスタとあえたりしても脂っこくなりすぎない主菜として召し上がれます。

美味しそう・・・20代の頃の僕はホカホカご飯の上にツナ缶をオンザライス!そして醤油を一回し・・・みたいなズボラ飯をよくしていましたが、市販のツナ缶だと油分が気になり罪悪感もありました・・・30代になった今やったら太るだろうな笑

しかし!沖水のツナ缶ならそれも出来そう!!笑

パッケージもリニューアル!

更に、この機会にパッケージデザインをリニューアルしようと10年以上使われていた現在のものを替えることになったそうです。

校内でパッケージデザインコンテストを行った結果2年生の金内さんの作品が選ばれました!そのデザインがコチラ!

素材となったビンナガマグロの特徴は胸びれが長いことだそうでそれがしっかりと描かれています。マグロが被っている帽子は生徒の航海実習で獲れたマグロであることを表しており、ちょっと眠たそうな目がかわいいです!

商品の名前が『沖水のツナ缶』になっているのもそうですが、沖縄水産高校の校章があしらわれており、このツナ缶が沖水オリジナルであることを強くPRしています。

そしてコラボ商品であることを示す『シママース使用!』の表記も忘れてはいけません!

「クオリティが高いな~!もしかして普段から絵を描いているのかな?」と思い確認してみるとズバリその通り!金内さんは美術部だそうで、パッケージを見た人がかわいいなぁと感じて元気になって欲しいという想いで描いたとのこと。

1ヶ月かけて作ったデザインが選ばれてとてもうれしいとのことですが、ご家族に選ばれたことを伝えてもあまりリアクションが無かったそうです笑

ツナ缶どこで買える?

ビンナガマグロと一緒に青い海と沖水の生徒たちの情熱をいっぱい詰めたツナ缶ですが、どこで買うことが出来るのでしょうか?

確認してみたところ常時買うことが出来るわけじゃないようで、先に挙げた毎年12月に行われる沖水祭や、毎年11月に開催される『沖縄県産業教育フェア』、そして毎年1月に那覇市の奥武山公園で行われる『おきなわ花と食のフェスティバル』の3つのイベントで買えるとのこと。

しかしながら前述したように毎回大人気のこのツナ缶、すぐに売り切れてしまうようなので買いたい方はイベントの開場と共に沖水の販売ブースに向かうぐらい気合を入れるといいかもしれません笑

あとは今年のイベント開催時に新型コロナの感染状況がどうなっているか……無事開催できますように🙏

まとめ&おまけ

ということで、今回は地元糸満の企業『株式会社 青い海』さんと地元の学校『沖縄水産高校』の生徒さんたちがコラボレーションしたツナ缶の話をお伝えしました。

コロナ禍の中、両者とも地域を盛り上げたいという気持ちがあふれていて、今回の記者発表会に参加して元気をもらえました!

残念ながら試食はありませんでしたが、今度の沖水祭が更に楽しみになりました笑

皆さんも上記のイベントに行くときには是非『沖水のツナ缶』をお買い求めください!生徒たちの笑顔で元気をもらえること間違い無しですよ!

ちなみに3月4日(金)夕方の情報番組『ふんどうらじお』に青い海の瑞慶山さんと、沖水生の樋園さんがゲスト出演予定となっています。

YouTubeのライブ配信で出演の様子を見る事が出来ますので是非ご覧ください!

【追記】
上記出演の様子をYouTube上で公開しました。